OTPのブログ

東大工学部卒の20代会社員が、好きなテーマで気が向いた時に書く自由なブログです。

年賀状で年末年始の挨拶、という文化の今後

年賀状の発行枚数が年々減少している。

 

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出典http://www.garbagenews.net/archives/2114695.html

この理由は、インターネット、特にSNSの普及が決め手だという。

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出典http://www.garbagenews.net/archives/2114695.html

 

携帯電話の普及は1995年に始まり、2010年頃に100%に達した。

もちろん二台持ちも加味しての値だろうけども。

 

日本の生産人口は現在62%であるから、10年前は70%弱だとすると、2005年前後には生産人口に携帯電話が大体普及したことになる。

インターネット経由で挨拶するためには、お互いが携帯電話などの閲覧端末を持ち日常的に使っている必要があるから、2005年前後にインターネット経由での挨拶が一般的になったと言えるだろう。

 

それにしても、一枚50円する年賀状が45億枚も売れていたという事実には驚かされる。この50円に含まれない、印刷代などの付随する費用も含めると、一枚100円弱くらいの金額が動いていたのではないか。

経済規模でいうと、4000億円程度あったということになる。日本のGDP500兆円の約0.1%は年賀状が動かしていたことになる。

0.1%も、と見るか、0.1%しか、と見るか。

年賀状の時間コストはどれくらいだろう。特にプリントゴッコ時代は年賀状作成に半日ぐらいはかけていただろう。読む時間も考えると、大体半日は費やすのではないか。

日本人が、生産活動を行っている年間日数は250日程度であるから、半日あたりのGDPは500/(250*2)=1兆円程度である。生産性で見ると、効率は悪い。廃れるべくして廃れているのであろう。

 

もちろん、この挨拶によって人間関係が円滑になるという利点も忘れてはならない。しかし、年賀状の発信は一方的である。返事もへったくれもない。現状報告、終わり。だったらFacebookにアップして、コメントを貰ったほうがいい。

 

年末年始の挨拶、という文化は継承されるべきだと思う。年に一回ぐらいは、普段関わりのない友人や知り合い、仕事上の知人などと連絡を取ったほうがいいし、この文化があることで一気にハードルが下がる。

 

年賀状という文化をそのまま衰退させるのはもったいない。WEBで年賀状、なんてものもあるが、これをわざわざ作るのが面倒だからなあ。

matome.naver.jp

 

大体が年賀状の90%は決まりきった定型だ。非常に効率が悪い。

やはり、Facebookで文字ベースの現状報告するのが一番か。

 

皆さんはどうお考えでしょうか。